-　願いを伝える遊牧民の布　キリムからの手紙　-

 
 
【　絵本出版に至るまで　】
 
 
水彩画を描き始める前から、キリムの情報に飢えていました。
川島織物（後に、東京テキスタイルスクールに名称変更）で織物を習いキリムを初めて知り、素敵な遊牧民のラグだなと思って、タピスリー科の修了制作にキリムっぽい絨毯を織りました。
キリムに関する書籍に出会わないまま数年経ち、雑誌でキリムの特集を見つけた時はうれしくて、今でもその切り抜きは大事にとってあります。
 
現在ではネットで情報を多数見つけられますが、今でも国内で出版されているキリムに関する書籍は少ないのです。
洋書の翻訳に挫折したり、国内の本を探した日々が、手に取りやすい、そして小学生のお子さんが興味を持ってくれるキリムの絵本を作りたいと考えた原点でした。
 
キリムの文様に意味がある事を知り、それを読み解く楽しさ、何よりキリムの美しさ、やさしさを伝えたいと思いました。
そして他民族の人が私たちと同じ願いを持っていることに気づいて、「壁」を超える感受性を育んでくれたらと願っております。
 
関心を持ってくださって、一緒に本を作ってくださったかもがわ出版さんに、心から感謝申し上げます。
 
ありがとうございました。
 
 
出版：かもがわ出版
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